聖書のお話 2025.11.09
【聖書箇所】使徒の働き17:1~15 【説 教 題】第2回伝道旅行(良い人の心掛け) 【中心聖句】ですから、すべての汚れやあふれる悪を捨て去り、 心に植えつけられたみことばを素直に受け入れなさい。 みことばは、あなたがたのたましいを救うことができます。(ヤコブ1:21) 【説 教 者】黒田 明 【新 聖 歌】423村の小さき教会 使徒の働きに登場してくるシリアのアンティオキア教会についてですが、この教会は初代キリスト教史において、特に重要です。とういのも、歴史上、最初の教会はエルサレムの教会で、これはユダヤ人の教会でした。一方、アンティオキアの教会は最初の異邦人教会となったからです(11:19-22)。アンティオキアの教会はまた、人々から初めて「キリスト者(クリスチャン)」と呼ばれるようになった教会でもありました(11:26)。さらには、世界宣教に目を向けることのできた最初の教会でもあったということは、特に注目すべき点です。ご承知のとおり、パウロの伝道旅行として知られている世界宣教は、アンティオキアの教会からスタートしたのです。なお、第1回伝道旅行として、この教会から送り出されたのはバルナバとパウロでした。また助手としてヨハネという青年も連れて行くことになり、こうしてキプロス島へと向かって、彼らの第1回伝道旅行が開始されたのです。 なお、今回の話は再びアンティオキア教会から送り出されたパウロの第2回伝道旅行のことになります。今回の伝道旅行は、メンバーも入れ替わっての新たな地への旅立ちとなりました。そこで本日の聖書箇所ですが、ここにはパウロの第2回伝道旅行の際、彼とその一行がエーゲ海の北西部に位置するテサロニケ、またベレアへと遣わされたときの出来事が取り上げられています。そこで今回、特に注目したいのは、テサロニケにあっては使徒パウロが3つのことに心掛けていたということ。また、ベレアにあっては「良い人たち」と言われている人々が3つのことに心掛けていたということについてです。ということで、今回はパウロの3つの心掛けと良い人たちの3つの心掛けについてみていくことにしたいと思うのです。 そこでまずは、テサロニケにおけるパウロの3つの心掛けについてですが…。その第1のことは、「いつもの礼拝」ということです。すなわち、2節の前半に「パウロは…人々のと...