聖書のお話 2025.05.25
【聖書箇所】マタイの福音書25:14~30 【説 教 題】賜物を用いる 【中心聖句】それぞれが賜物を受けているのですから、神の様々な恵みの良い管理者として、その賜物を用いて互いに仕え合いなさい。(Ⅰペテロ4:10) 【説 教 者】黒田 明 【新 聖 歌】388いとも良きものを 今回取り上げたいテーマは、聖書が教えているこの世の終末についてです。そこで、まずは皆さんにお尋ねいたしますが、「終末におけるクリスチャンへの約束」として、神さまはどのような約束を私たちにしておられるでしょうか。3つ挙げたいと思います。 1 再臨の約束(主は私たちのために再び来られることを約束された。) 2 復活の約束(再臨の際、主は私たちのからだをご自身の栄光のからだと同じ姿に変えてくださることを約束された。) 3 御国の約束(再臨の後、主は永遠の救いであるご自身の御国へと私たちを迎え入れてくださることを約束された。) なお、クリスチャンにはこのようなすばらしい約束が神さまから与えられているわけですが…。にもかかわらず、その約束の理解が十分でないために、この地上の生涯を無意味に、またダラダラと過ごしてしまうクリスチャンが少なくありません。実は、今回のところには、そんなクリスチャンへの教訓となるイエスさまのたとえ話が記されているのです。そこで今回は、終末に備えるクリスチャンのふさわしい地上の歩みが何であるのかを、ごいっしょに考えてみたいと思うのです。 さっそくですが、イエスさまはここで「自分の財産をしもべたちに預けて旅に出る主人」のたとえ話をなさいました。それによると、この主人はしもべたちに相当な財産を預けました。というのも、1タラントを例にとると、これは6000日分の労働賃金になりますから、年数に換算すると「約20年分の給与額」になるからです。ましてや、2タラントになれば「ほぼ一生分の給与額」、5タラントなら「人の2倍も3倍も働いた人の給与額」にまでなります。つまり、どれ...