聖書のお話 2026.01.04
【聖書個所】ダニエル書1:1~21 【説 教 題】ダニエル(異教社会における信仰者のあり方) 【中心聖句】この世と調子を合わせてはいけません。(ローマ12:2) 【説 教 者】黒田 明 【新 聖 歌】275信仰こそ 今回は、旧約聖書の中に登場してくる「ダニエル」という人物を通して、異教社会における信仰者のあり方はどうあるべきかを考えてみましょう。 さっそくですが、栄華を極めたソロモンの死後、イスラエル統一王国時代は北と南とに分裂します。すなわち、サマリアを首都とする北イスラエル王国とエルサレムを首都とする南ユダ王国とに分裂したのです。しかも、北イスラエルはやがてアッシリアによって滅亡し、残された南ユダも強国バビロンによって後に捕囚とされていくのです。 なお、今回の中心人物ともなりますダニエルについてですが、このとき、彼は自身の意に反して、捕われの身となり、愛する家族からも引き離され、異国の地バビロンに連れて行かれたのです。一説によると、当時、ダニエルは15歳そこそこの少年だったと言われています。もし、そうだとすれば、十代半ばの彼にとって、その境遇はどんなにか辛く、悲しく、また耐え難いことだったかわかりません。 というのも、6節と7節をご覧ください。どうやら、ダニエル、ハナンヤ、ミシャエル、アザルヤの4人の名前がバビロン風の名前に変えられてしまったことがわかります。せっかく両親がまことの神への信仰によってつけてくれた名前が、こともあろうに偶像の神々と関係するバビロン風の名前に改名させられてしまったのです。 ○ダニエル(神はわがさばき主)→ベルテシャツァル(バビロンの神ベルよ、彼のいのちをまもりたまえ) ○ハナンヤ(ヤハウェはいつくしみ深い)→シャデラク(月の神アクの命令) ○ミシャエル(神のようであるのは誰か)→メシャク(月の神アクのようであるのは誰か) ○アザルヤ(ヤハウェは助け主)→アベデ・ネゴ(バビロンの神ネボのしもべ) 要するに、バビロンの王ネブカドネツァルのねらいは何だったのかと言うと、イスラエル人をバビロン化することであって、ダニエルたちにしてみれば、非常に悔しい屈辱を味わうこととなったのです。 とはいえ、ダニエルたちがとった異教の地での態度は、一切を受け入れて言いなりになってしまう「妥協型の信仰」ではありませんでした...