聖書のお話 2026.02.15
【聖書箇所】ヨハネの福音書12:1~8 【説 教 題】ナルドの香油 【中心聖句】何が主に喜ばれることなのかを吟味しなさい。(エペソ5:10) 【説 教 者】黒田 明 【新 聖 歌】386ナルドの香油 今回の箇所は、十字架刑を目前に控えたイエスさまに対するベタニア村での出来事が取り上げられています。なお、ヨハネの福音書ではそれが誰の家で起こった出来事なのか明記されていません。けれども、並行箇所として知られているマタイの福音書26:6~16やマルコの福音書14:3~9を参照すると、そこはかつてツァラートに冒された人シモンの家であったことがわかります。今回そこにはイエスさまが愛し、親しくしておられたマルタとマリアがいました。またその弟で、以前イエスさまのお力によって死から生き返らせていただいたところのラザロもいました。ともあれ、イエスさまとその弟子たちは、このシモンの家のメインゲストとして、他の招待客たちとともに食事会に招かれていたのです。聖書によれば、このとき働き者のマルタは喜んで給仕の手伝いをしていました。一方、ラザロは他の客たちとともに食卓に着いていました。 では、マリアはというと…。彼女はこのとき、思いもかけない、驚くようなことをイエスさまになさっていたのです。それはどんなことかというと、非常に高価で純粋なナルドの香油300グラムの入った小さな石のつぼを持ってイエスさまに近づくと、そのつぼを割り、イエスさまの頭にその香油を注いでさしあげました。そして、それがイエスさまの足にまで流れだすと、彼女は自分の長い髪の毛でイエスさまの足を拭ってさしあげたというのです。確かに当時の習慣では、来客に対してその歓迎の意味を込めて香油を来客の頭に少しぬるとか、ほこりで汚れた来客の足を水で洗ってあげるとか、そのようなことをしていたようです。けれども、マリアのように高価な香油をたっぷり使うようなことはしません。ところが、マリアは自分がもっとも大事にしていた香油をおしげもなくイエスさまのために使い、その香油がイエスさまの足にまで流れ出すと、自分の長い髪の毛でイエスさまの足を拭ってさしあげたのです。さあ、するとです。「 家は香油の香りでいっぱいになった 」と聖書は記しています。 思うに、このときマリアは高価で純粋な香油を主イエスさまに注いでさしあげたわけです...